【レビュー】イマイチなペーパーライクフィルムのご紹介(ベルモンド iPad Pro 12.9)
ベルモンドのペーパーライクフィルムを約半年ほど使用してみた結果、ちょっとイマイチだったのでレビューを記します。ペーパーライクフィルムの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもペーパーライクフィルムとは?
iPadの普及が盛んになると同時によく耳にするようになった「ペーパーライクフィルム」という名前。その名の通り、紙の質感に似ている保護フィルムのことで、主に絵を描いたりする方が使用しています。
筆者もiPadでお絵描きを趣味で楽しんでいます。2020年にiPadを購入してからはずっとペーパーライクフィルムを使用しており、2021年6月現在までに2種類のペーパーライクフィルムを使ってきました。今回レビューを行うのは2つ目に購入したベルモンド社のペーパーライクフィルムです。
上質紙とケント紙
ペーパーライクフィルムには大きく2種類の種類があります。上質紙とケント紙です。
上質紙は、非常に肌触りがザラザラとしており、画用紙のような紙質です。一方、ケント紙というのは上質紙よりもザラザラ感が薄く、手帳などの身近な紙質に近いようなものです。どちらを選択するのかは正直個人の好みだと思ってますが、筆者個人の意見だとケント紙がおすすめです。ペン先の削れが少なく、交換頻度が少ないからです。描きやすさも特段ケント紙だから描きにくいといった感じではないです。
ベルモンド社ペーパーライクフィルムの特徴
ここからは今回紹介するベルモンド社のペーパーライクフィルム(ケント紙タイプ)が謳っている特徴について解説します。
- ケント紙のような書き心地を忠実に再現
ケント紙の摩擦係数に近づけるとともに、ケント紙に近い周波数を追及しました。アップルペンシルでのスケッチ、メモ、読書などをメインに使われる方におススメです。 - ペン先摩耗低減
一般的なペーパーライクフィルムに比べ、ペン先の摩耗を50%低減することができます。※抵抗感は多少低下します。 - 反射低減
フィルムは光の反射を抑えるアンチグレア(ノングレア)の特性があります。※透明感を求めるユーザーには向きません。 - 初心者にも貼りやすい設計
フィルムを綺麗に貼れるよう『充実の付属品』・『貼り付け方法の解説動画』・『18カ月保証』で全力でサポートいたします。また、万が一貼り付けに失敗した場合、無料で交換が可能です。(購入から18ヶ月間、1枚に付き1回無料) - 日本製PET素材
鉛筆硬度2Hの国内基準をクリア。ガラスフィルムで問題になるタッチ感度の低下はありません。 - 耐久性
耐擦傷性試験にて、500gのスタイラスペンで5000回の試験を行っても品質の劣化は認められませんでした。 - 気泡ゼロ
特殊なシリコン吸着素材を採用。指やカードで簡単に押し出すことができます。貼り付け失敗した場合でも、はがして貼り直しが可能です。※ホコリが立ちにくい場所でウェットワイプ、クロス、ホコリ除去シールを使用し、ホコリを完全に除去してから貼り付けてください。 - 海外でも認められた日本品質
高品質な日本製素材を採用し、整形、加工、パッキングを全て国内で行っております。国内の工場で製造することで、大手メーカーに負けない品質と性能を実現しました。また、メーカーがダイレクトにインターネット通販を用いて販売することで、中間コスト、広告費を削減し、このような低価格を実現しました。
上記のような特徴がECサイト上で記載がありましたが、実際のところはどうなのでしょうか。感想を述べる前に中身(付属品の紹介)です。
中身(付属品)の紹介
パッケージは画像のような感じです。今回、楽天市場で購入しました。梱包は非常に丁寧で同サイズの薄いダンボールに入って届きました。ダンボールには「折り曲げ厳禁」と記載されていたので万が一不良品が届いた場合は、運送業社もしくは出品者に責任を問うことが出来ます。
パッケージの裏面に貼り方などは全て記載されているので、誤って捨てないようにしましょう。筆者は最初捨ててしまいました(笑)
中身は全部で5点(細分化すると7点)ありました。
・ペーパーライクフィルム
・メッセージカード
・お手入れセット(ヘットティッシュ/クロス/ホコリ取りシール)
・板(気泡を取り除くよう)
・スマホスタンド
手書き風のメッセージカードが添えられており、非常に好印象です。こういった小さい気遣いがあるとまた購入しようという気持ちになりますよね。
実際に使用してみた感想
中身(付属品)の紹介が終わったところでいよいよ感想を述べていきたいと思います。先に記述した特徴と比較しながらレビューさせていただきます。
貼り付け作業が難しい
第一に貼り付け作業はやはり難しかったです。元々、フィルムの貼り付け作業が得意か不得意かでいうと不得意なほうだと思っているのですが、今回の貼り付けもやや失敗し、気泡が入ってしまいました。
特徴のところで初心者でも貼り付けやすい設計であるといった紹介がありましたが、それに呼応した工夫はないように感じました(フィルムが貼り付けやすい仕様だとわからないですが)。他商品だとiPadにあわせた枠がついており、それに沿って簡単に貼り付け完了できるものもあるみたいなので貼り付けやすさはそこまで高くはないです。ただ、無料で交換ができるのでそこは安心です。今回は気泡も小さいことともう一度貼り付け作業を行っても同じように小さな失敗が起こりそうだなと思ったので交換はせず、このままで使い続けました。
描き心地は良好?
そこから約半年ほど使用してみました。基本的なスペックは申し分なく、他商材とも大きな違いはありませんでした。
ただ、肝心の描き心地に関してちょっとした不満がありました。
張り替えたばかりの時は、ペーパーライクフィルム特有の紙のような質感を大いに感じることができました。ペンが大きく滑ることもなく非常に描きやすかったです。
その後、2ヶ月感あたりは全く遜色なかったのですが、3ヶ月ぐらいが経過してからはややザラザラ感が低減し、すこし描きづらい印象を覚え始めました。もちろん、使用するほど摩耗していくので当然ではありますが、これの一つ前に購入したエレコム製のペーパーライクフィルムは、3ヶ月経過してももう少しザラザラ感が残っていたような記憶があります。このあたりは筆圧や使用頻度によって差がでてくるので明確に比較はできませんが、紙のザラザラ感の摩耗は早いと感じました。
筆者の総評
色々と加味した上で今回購入したベルモンド社のペーパーライクフィルムをもう一度購入するかと問われると。。
購入しないと思います。
理由は、最後に紹介した紙質の摩耗が早いというデメリットです。適切に表現すると今でもザラザラ感は残っています。ただ、描きやすい質感ではないため評価を下げています。
同じペーパーライクフィルムのケント紙タイプであっても、商品によって紙質や貼り付けやすさなどは大きく異なるのでその他の口コミなどを参考にしながら自分にあったフィルムを見つけることをおすすめします。
個人的には今回紹介したベルモンド社のペーパーライクフィルム(ケント紙)とこれの前に使用していたエレコム社のペーパーライクフィルム(ケント紙)だとエレコム社のペーパーライクフィルム(ケント紙)のほうが好きです。
後者のほうが紙質が筆者好みのものだからという単純な理由です。ただ、エレコム社のペーパーライクフィルムは、ベルモンド社のものよりも貼り付けが難しかったのを覚えています(笑)。やはり、一長一短のようです。。。
みんなの口コミ・評価
★★★★★
ipad(第5世代)を使っていて、長らくゲーム専用だったのですが、ちょこっとその気を出してスタイラスペンとこのフィルムを購入致しました。
フィルム無しで描いてみるとびっくりするほどペンが滑る、筆致が転がっていくというか…全くもってよろしくない。まっすぐの線が転がる!これではお絵かきは楽しくない(当方イラストレーターをしております)
期待のフィルムを満を持して貼るぜ!と開封しましたら、プラスチックカードや、埃除去シートなど、ありそうでない「前準備グッズ」がそろっていて、大変好印象でした。
青フィルムがくたくたになるぐらいプラスチックカードでえいえいと圧着したら、青フィルムの粘着性にはそこまでの事故がおこらなかったのですが、剥がす為のつまみの所よりも他の所から剥がす方が安全という自体にはなりましたね(つまみの所は余りエイエイっと出来ないので)
ともあれこの辺りはもう慣れだとか、器用さだとかそういう部類の事なので商品の評価には加えません。
・質感:ケント紙…か?
自分にとっては大変慣れ親しんでいた画材の一つ。ケント紙。
質感がケント紙かと問われると少し疑問でした。大変ざらりとしています。想像以上にざらざら。
数値で再現するとこうなるんだろうか…というかんじですね。
原稿用紙などになるケント紙はもう少しつるっとしていますが、アナログの場合、本来は鉛筆や筆が走るわけですから、「ペン側のざらつき要素」分もシート側に付与しないと、つるんつるんのペン先であるデジタル用のペンでは、質感再現が不足してしまうということなのでしょうね。
実際描いてみると手で触って感じるよりも、だいぶ「ケント紙」でした。なるほどなー!
・フィルムのサイズ
端から端まで綺麗に…というサイズではないので、迂闊にも綺麗にはじっこに合わせてしまった僕はちょっとシートが寄ってしまったのですが、重要な部分は綺麗にカバーできてるからよかろうもん。
ずれたからといって、ホームボタンに無様にかぶる等もなかったので、設計は大変優秀であるとおもいます。
・感度変化
特には感じませんでした。
寧ろつるんつるんで滑ってちゃんとかけなかった直線がフリーハンドでも割と綺麗にひけたので上出来でしょう。
指での操作にも不具合はありません。ただざらざらになったので、あんまりスワイプしたら指紋とれそうな気はします。とれるかな?どうかな。
・視覚的な影響
つや消しなので、最初は随分印象が変わったように感じました。
当然ながら、ざらざら質感の為、多少のテクスチャ付与と、これによってモアレのようなのが出るというのも、本体と30cmくらい目を離して正しい姿勢でいれば、特に問題はないです。このあたりはノングレア系画面ではよくあることというか、宿命みたいなものですから、これは本品の質を問うポイントではないですね。寧ろ普通。
まばゆい真っ白画面をじっと見るとかしたら、流石に距離をおいててもわかりますけども。普通。
色の変化もとくにはありません。前述の通り多少のテクスチャ感によって印象変化は出ましたが、色の変化とは別です。寧ろ画面を暗めにしてもチカチカしてたのが軽減したので、個人的にはありがたい部分です。
上記からおおむね問題を感じる部分はなく、商品としては非常に満足です。
手書きのお礼カードがついていたり、おまけがついていたりと、大変よい買い物した気分にさせて頂きました。
なかなかこの手の商品は何度も何個もということにはなりづらいですが、次も必要になったら御社の製品を購入しようとおもいます。
お礼に猫つけときます。
★★★★★
Procreatorのヘビーユーザーです。
デザインの仕事でも使用しています。
類似商品が多く、ネガティブレビューも多いので、どれを買うか迷いましたが、
ネットで色々調べた結果、これを選んで正解でした。
イラストに関しては趣味だったので、iPadプロの画面に何も貼らず直に「指だけで」描いていました。
当然ですが滑りが悪く、指先がおかしくなりました。
最も大変だったのが長いヘアを何百本もすっと描く作業です。
直線であればプロクリの機能で真っ直ぐ引けますが、髪のうねりは難しい。
細かい部分、睫毛や瞳の中などはめいっぱい拡大しても指先で隠れて見えない(>_<)
これを貼ってからは快適過ぎて作業が捗ります。
アナログ時代が長かった私からすると、実際の紙に近いかどうかを問われればNOです。
しかし、アップルペンシルにとって最も丁度良い、適度な摩擦と適切な滑りが快適過ぎて、
もはやペーパーライクなどどうでも良いです。
イラストを描く速度が1/5くらいになりました。
これを考案し、作った方は天才です!!
もっと早く買えば良かった。
★★☆☆☆
iPad mini 5とロジクールクレヨンを使ってメモを取りたく、購入いたしました。
貼り付け方法に関しては並です。
特に工夫は見受けられません。
書き心地は思ったよりも良くはありませんでした。
こすったときの音がやはり紙と同じとはいかず、若干気になるかなというところです。
問題は画面の見やすさです。
これを貼ると、ギラついたような画面になります。
光が乱反射して粒が虹色に見えると言えば分かりやすいでしょうか。
ときどきアンチグレアのフィルムでこういうのを見かけるのですが、こちらもそうでした。
これだと普段使うのに目が疲れそうです。
また、油脂もかなり目立つようで、指で触ったらあっという間に汚くなりました。
画面を見ている文にはいいのですが、消したときに非常に気になる汚れ方でした。
ということで、貼ってすぐに剥がしました。
お金をドブに捨てたようなものです。
日本製ということで、説明書なども丁寧ですし、非常に安心感はあるのですが、物として良くない以上、良い評価をすることはできません。
★★☆☆☆
4ヶ月毎日ApplePencilで2〜4時間使用
主にイラストの作成でiPadを使用しての感想
3ヶ月頃からザラザラ感は無くなり
4ヶ月経った頃には使用している中心部分はツルツルです
(端っこはザラザラは残っています)
耐久性としては3ヶ月が限度
はじめてのペーパーライクフィルムでしたが
使用感は悪くなくこんなものかと使用しておりましたが
月々500円くらいのコストがかかると思うとやや割高に感じる
でもフィルムのザラザラの耐久性はこれくらいじゃないと
ペン先が削れてダメになってしまいそうなのでそれよりは良いのかな…
他におすすめのフィルムがあったら教えて欲しいです(汗
一応我慢できないくらいツルツルなので再度購入します
しばらくしたら新しいペーパーライクフィルムを購入しようと思っているので、購入次第レビューします。