西武園ゆうえんちリニューアル後に行ってみた感想【口コミ・レビュー】

2021年7月5日

サムネイル_西武ゆうえんち

この記事は、開業70年記念事業として約100億円をかけて進めてきた改装工事を終え、5月19日にリニューアルオープンした「西武園ゆうえんち」へ5月23日に実際に遊びに行った際の感想を述べています。

訪問を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

西武園ゆうえんちとは?

西武園ゆうえんち 2021年春 グランドオープン!昭和の熱気を遊びつくそう。
https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/index.html

「西武園ゆうえんち」とは、2021年5月19日にリニューアルオープンしたレジャー施設です。

場所は埼玉県所沢市にあります。

今回のリニューアルにあたり、エントランスは西武山口線の「西武園ゆうえんち駅」から直接つながっており、電車を降りれば非日常空間へいざなう仕掛けとなっています。

西武鉄道渾身の一大プロジェクトです。

コンセプトは「心あたたまる幸福感」

リニューアル後のコンセプトは「心あたたまる幸福感」。

技術革新が進み、デジタル社会の現代にあえて「おせっかいなほど人情味にあふれ、人懐っこい人々との心のふれあいを通じて、心あたたまる幸福感を感じられる場所」を目指しているそうです。

園内は昭和30年代をモチーフにしており、キャストの方々も活気とやさしさのある方達ばかりでまるで過去にタイムスリップしたような雰囲気が味わえます。小さなお子さんは他に類を見ない新しい体験ができますし、ご年配の方であれば、当時の記憶を振り返るきっかけになるのではないでしょうか。

実際に西武園ゆうえんちに行ってみた!

ということで2021年5月23日の日曜日に実際にリニューアル後の西武園ゆうえんちに行ってきました。

西武新宿駅から乗り継ぎを3回して、最寄駅の西武園ゆうえんち駅までは約50分ほどで行けました。新宿から1時間弱で行ける場所にあり、比較的通いやすいのはいいですね。

到着したのが23日日曜の13時ごろということで、チケット売り場にはまあまあの長蛇の列ができていました。

西武園ゆうえんちではインターネットからチケットの購入が可能です。待つのが苦手な方は、インターネットからチケットの購入を済ませておきましょう。

料金各種

入場に必要なものは、大きく分けてチケット2種類と、西武園通貨の購入があります。

券種料金
【入場前限定】1日レヂャーパック
(西武園通貨450園付)
大人:9,500円(通常より300円お得)
小人:8,500円(通常より200円お得)
1日レヂャー切符大人:4,400円
小人:3,300円
西武園通貨250園3,000円
※1園あたりおよそ12円

オーソドックスなチケット「1日レヂャー切符」は、園内の乗り物すべてが乗り放題のとなっています。少人数グループで来訪した方や、乗り物以外に興味がない方はこちらがおすすめです。

対して、「1日レジャーパック(西武園通貨450園付)」は、乗り物乗り放題はもちろん、園内で使用することのできる通貨「西武園通貨」がお得に購入できるチケットです。家族連れの方や、園内で食事をしたり、様々な体験を楽しみたいという方向けのチケットです。西武園通貨も450園(およそ5,000円相当)あり、これだけあれば充分に食事や射的などの乗り物以外の小規模アトラクションを楽しむことができると思います。

また、上記のいずれかのチケット購入と同時に西武園通貨の購入も行うことができます。チケット売り場では、3,000円で250園分を購入することができます。

優柔不断でどれが良いのか判断できないといった方もご安心ください。チケット売り場の待ち時間にスタッフの方が1組1組に事前に詳しく解説してくれます。分からないことなどはその時に聞いちゃいましょう。その時に画像のような紙を渡され、スタッフの方が記入してくださるので、チケット売り場窓口のスタッフにそのまま渡せば大丈夫です。

今回はふっちゃんとなっちゃんの2名での入場です。スタッフの方からも「1日レヂャー切符」と250園があれば充分楽しめるとの助言をいただき、こちらの内容で購入しました。

ふっちゃん

もし西武園通貨が底をついたらどうすればいいの?

ご安心下さい。
園内には「夕日丘郵便局」という建物が設置されており、こちらで換金することが可能です。ただ、夕日丘郵便局は園内に1つしかなく、多くのお客さんが訪れるためチケット売り場で事前に購入しておくことをおすすめします。

そうして手に入れたのがこちらの西武園通貨です。

10園札と100園札の2種類があり、ジャングル大帝レオのイラストが印刷されていて、とても可愛いです。当時の相場感を味わいながらお買い物が楽しんでほしいという思いでこのようなシステムを導入しているようです。

活気ある「夕日の丘商店街」

チケットを手に入れたのでさっそく入園!
入園すると真っ先に目に入るのが大きな商店街「夕日の丘商店街」です。レトロな装いの様々な商店が多数並んでおり、活気がいっぱいです。

ここでワンポイント!

商店街入り口の右手に新聞屋があるので入園したらそちらで新聞紙をゲットしましょう。その日のイベントスケジュールやマップが記載されております。特にマップはかなり貴重です。なぜなら、園内には基本マップが設置されておらず、その新聞紙を頼りに進んでいくしかないからです。

ふっちゃん

現在地がわかるマップが園内の各所に設置されていないため、行きたいところに訪れるのが難しかったです。改善して欲しいですね。

新聞屋を抜けると、メンチカツやハムカツを販売しているお肉屋さんや、団子屋、イカ焼きを販売しているお魚屋さんなど様々な商業施設が立ち並んでいます。ちょうどお昼時だったため多くのお客さんが各店舗並んでおり、待ち時間が長そうだったので後ほど訪れることに。

目玉アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド」

ゴジラ・ザ・ライド
https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/attraction/godzilla.html

商店街を後にし、真っ先に向かったのは、西武園ゆうえんちの目玉アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド」です。ゴジラ・ザ・ライドは、園内の「夕陽館」で行われています。

ストーリー

館内にいた我々は、突如キングギドラと呼ばれる謎の怪獣に襲われます。脱出のため特殊装甲車に乗り込み、崩れた廃墟を駆け抜けます。しかし、キングギドラの猛攻についにやられそうになったその瞬間ゴジラが登場。我々は助かることができるのか?

キングギドラ対ゴジラの超ド派手な戦いを目の前で満喫できる迫力満点のアトラクションでした。かなり映像や設備にもこだわっており、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)やディズニーランド・ディズニーシーにも引けを取らないクオリティでした。

調べてみると、映像を手掛けるのは昭和30年代の東京を描いた「ALWAYS 三丁目の夕日」等で知られる映画監督の山崎貴さんと、元ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのショープロデューサーの津野庄一郎(株式会社刀)ということが判明。一世一代の大勝負をかけたコンテンツということだけあって納得のクオリティーとド派手な展開でした。

Twitterの口コミもかなり好評のようです!

ここだけは必ずいくべきです!
ゴジラ・ザ・ライドについての詳細はこちら

地上80mの高さから360度回転「富士見天望塔」 

ゴジラの余韻に浸りつつ、次に訪れたのが園内でもひときわ高さのある富士見展望塔です。地上80mの高さから360度回転し、広大な関東平野と多摩湖を一望できます。

なんと雲がなければ、富士山や東京スカイツリーまで見渡せるらしいです。残念ながら当時は改正ではあったものの山の方に雲がかかっていたため、富士山を拝むことはできませんでした。

素敵な景色を楽しみたい方や、高いところが得意な方は、こちらもおすすめです!
富士見天望塔についての詳細はこちら

子供も大人も楽しめる「回転空中ブランコ」 

富士見天望塔を後にした我々は、そろそろお腹も空いていたので食事をしたいと思い、富士見天望塔近くのレストランに入ろうかと思った矢先、長蛇の列が!

15時を過ぎた時間でもこれだけの人が並び、30分ほど待ちましたが、一向に進む気配がなかったので食事は後回しにして、次なる乗り物を目指しました。

そうして訪れたのがこちらの「回転空中ブランコ」です。

もはや遊園地・テーマパークの定番となったこちらのアトラクションは、ジェットコースターなどの激しめの乗り物が乗れない私にとっても楽しめるいい塩梅のアトラクションですね。所要時間は1分30秒と見ると短いように感じますが、いざ乗ってみると体感的には長く感じ、すこし酔ってしまいました。。。

園内には素敵な場所がいっぱい

回転空中ブランコを最後にそろそろ何かしらを腹に入れたいと夕日の丘商店街に戻ることにしました。道中でたくさんの素敵な場所があったので写真を載せておきます。

園内の敷地面積は非常に広く、休憩場所がいくつも設置されているのは非常に良いと感じました。また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や、ディズニーランドとは異なり、自然が多く隣接しており、田舎育ちの私からすると非常に居心地のよい場所でした。

香ばしい香り漂う「鶴龜堂

https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/food/tsurukamedou.html

夕日の丘商店街に戻ってきた私達は、商店街内にある「食堂 助六屋」を目指していました。

その場所に到着すると16時だというのに未だ長蛇の列ができていました!他のどの店も同じくらい並んでいたので仕方なく私達も並んで待つことに。

しかしながら、30分待っても中々前に進まず、お腹の減り具合も窮地に迫っていたので、一緒に来ていたなっちゃんに並んでもらいつつ、私は「鶴龜堂」の団子を買いに行くことにしました。

鶴龜堂も中々の行列でしたが、出店(屋台)ということもあり回転率は良かったです。30分しないうちに購入することが出来ました。「所澤のせうゆ焼きだんご」と「みたらしだんご」 の2つを購入しました。団子がとてももっちりしていておいしかったです。

https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/food/tsurukamedou.html

団子で少し空腹も満たされたのところで、再び「食堂 助六屋」で待つことにしました。

ようやく入れた「食堂 助六屋」

https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/food/sukerokuya.html

そこから待つこと2時間。空はやや赤みがかかって夕空になった18時にようやく入店ができました。お昼ごはんのつもりが夜ご飯になってしまいました。。。

店内は非常に活気があり、2名のスタッフさんがいましたが、どちらも「おまたせして申し訳ありません。すぐにご用意しますね。」と詫び入れる感じで非常に居心地がよかったです。料理もすぐに到着しました。

私達は、「丹心中華そば」と「わんさフライ定食」を注文しました。どちらもシンプルな味わいでおいしかったですが、2時間待って食べるほどのものでもなかったです(笑)

https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/food/sukerokuya.html

予測不能なエンターテインメントショー 

エンターテインメントショー
https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/show/index.html

今回私達は直接目にすることが叶いませんでしたが、夕日の丘商店街とレオランドでは不定期に小規模のライブショーが開かれているようです。こちらの日時の情報は、最初に紹介した新聞紙に書かれているようなのでぜひチェックしてみてください。

夕日の丘商店街

昭和の情緒あふれる夕日の丘商店街で、個性豊かな住人たちが歌って踊って、気が付けばあなたも巻き込まれてお祭り騒ぎの大騒ぎ!楽しみ方は十人十色、撮ってよし・歌ってよし・踊ってよし!参加すればもっと楽しい!大エンターテイメントショー!

エンターテインメントショー レオランド

喫茶店の看板娘、商店街のマドンナである”薫ちゃん”の歌って踊れる歌謡ショー!聞き覚えのあるあの歌を抜群の歌唱力で歌いあげます。騒がしい商店街の住人たちにはいつもハプニングがつきもので……はたして無事に歌いきることはできるのか!?

西武園ゆうえんちを訪れた感想 

西武園ゆうえんちを丸一日堪能してきました。そこでわかった西武園ゆうえんちの良かった点と悪かった点を率直にご紹介します。訪れる予定の方はぜひ参考にしてください。

良かった点

昭和のレトロの雰囲気が逆に新鮮

入場して真っ先に目にする夕陽の丘商店街の光景はまさに昭和の町並みそのものでした。

建物だけでなく、そこにいる人々がまるで昭和からタイムスリップしてきたようで昔の情景であるにもかかわらず、逆に新鮮な体験をすることができました。

また、コンセプトにもある「心あたたまる幸福感」が再現されており、お店の人たちはいい笑顔ですし、喋り方も優しい雰囲気でした。

ゴジラ・ザ・ライドは行く価値あり

なんといっても西武園ゆうえんちを代表する目玉アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド」は本当に最高でした。映像のクオリティー良し、キャストの演技良し、アトラクションの激しさ良しのいたせりつくせりでした。

待ってる時間も壁のポスターを見ながら当時の映画の雰囲気を味わうことが出来ます。

悪かった点

何をするにしても待ち時間が長い

西武園ゆうえんちの最大のデメリットであると感じました。今回訪れた施設(アトラクション・飲食店)は全部で5箇所でしたが、合計待ち時間は3〜4時間くらいだったかと思います。

施設待ち時間
ゴジラ・ザ・ライド1時間30分
富士見天望塔20分
回転空中ブランコ20分
団子屋 鶴龜堂30分
食堂 助六屋2時間

リニューアルから間もない日曜日ということもあり、通常よりもお客さんが多いとはスタッフの方もおしゃっていましたが、これだけ待ち時間が長いと中々に退屈になってしまいます。特に食べ物を食べるのにこれだけ待たされてしまうと融通がきかないですよね。。。

あくまで推察ですが、要因はお客さんの数に対する施設(アトラクション・飲食店)の数が少ないことにあるかと思います。中でも飲食店は特に少なく、レストランのような食事がしっかり食べることができるのは4つで、屋台のような所が3つとなっており、かなり少ないです。しかもレストランのような所の店内は、10組も入ることが出来ず、回転率もとても悪いため、長蛇の列ができてしまいます。

もう一つの要因は、西武園通貨にあると思います。

すでに換金してしまっているためどうしてもお金を使い切らなければなりません。そうなった時、イカ焼きや団子のような出店(屋台)だけでは正直なかなか使いきれません。そこでレストランのような高単価のお店に人が集まってしまい、2時間待ちのような状態が引き起こされているのだと思います。

西武園通貨は、西武園ゆうえんちの一つの特徴ですので仕方がないかと思いますが。。。

また、施設毎の待ち時間が看板などで記されているわけではく、不明瞭となっている点も気になりました。

特にゴジラ・ザ・ライドは人気アトラクションにもかかわらず待ち時間がわからないため、途方もなく待ち続けなければなりません。残り時間がわからず、ただただ待ち続けるのは人間誰しも苦痛ですよね。待ち時間の立札などがない代わりにスタッフが大きな声で待ち時間を知らせていました。しかも、拡声器などは使わず、肉声でした。。。なんとかテクノロジーをうまく活用して、スタッフさんの労働力も少なくしてあげてほしいですね。

園内にマップがない

こちらもかなり煩わしかったです。西武園ゆうえんちの敷地はかなり大きく、一つ一つの施設が離れています。そのため歩いて目的地まで行かなければならないのですが、マップがないため非常に分かりづらかったです。

大規模な施設であれば、遠くの方からでも目視でき分かるのですが、背の低い施設になると見つけるのも大変です。

ただ、スタッフは至るところにいて、尋ねれば親切に答えてくれるので、マップが設置されるまでスタッフの方を積極的に頼りにしましょう。

まとめ

ここまで実際に西武園ゆうえんちを訪れた感想を述べてきました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンやディズニーランドがマンネリ化してしまっている方々はぜひ一度訪れて、昭和のレトロな雰囲気を味わってほしいです。私達が訪れたときは、小さいお子様連れの家族はもちろん、カップルや、20代の男友達集団、おじいちゃんおばあちゃんカップルがいて世代を超えた方々が楽しんでいました。

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