高知家IT・コンテンツネットワーク交流会のオンラインイベントに参加してみた感想 ~その2~

2021年6月15日

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この記事では前回に引き続き、3月4日に開かれた高知家IT・コンテンツネットワーク交流会主催の【先輩ワーカーと語る「あなただけの高知に副業・テレワーク」~都会と高知どうやってデュアル?】オンラインイベントに参加してみた感想を高知県出身、東京在住の筆者が述べさせてもらいます。

前回の記事では私の紹介と、本イベントに参加することになった背景をご紹介してますので、まだ見ていない方は先にそちらをご確認ください。

前回のあらすじ

再掲になりますが、私は高校を卒業するまで高知県で暮らし、大学は兵庫件、社会人になった現在は東京都で暮らしている20代です。

以前より高知県のIT化の遅れに対し懸念をしており、何かしら自身の力が高知県の役に立てないか模索していた所、「高知家で暮らす。」という高知県の職業ポータル情報サイトの広告を目にしました。

その中でも一際目を引いたのが、今回参加した【先輩ワーカーと語る「あなただけの高知に副業・テレワーク」~都会と高知どうやってデュアル?】オンラインイベントでした。「自分の力が役に立つ手段を見つけたかもしれない」そういった面持ちで参加することになりました。

高知家IT・コンテンツネットワークとは?

本イベント内容の紹介の前に主催者である「高知家IT・コンテンツネットワーク」さんについてご紹介させてください。

高知家IT・コンテンツネットワークとは、今現在東京や大阪などの首都圏に在住している高知県出身者をはじめ、高知県に興味のあるITやコンテンツに関わる人が集い、情報交換や交流を深めるコミュニティです。参加者の多くは、エンジニア、デザイナー、IT業界で企画やマーケティング、セールスをされてきた方などなどITと密接に関わりのある様々な職業の方が集まっています。参加者それぞれが自分たちの培ってきた能力を高知県へと還元したいという思いで参加されているようです。

https://kicnetwork.kochi.jp/

メンバーに登録すると、高知県に関するIT関連の勉強会やイベント情報などがアナウンスされるようです。また、希望があればIT企業の求人情報を直接相談してくれるなどかなりリッチなサービスとなっています。もちろん無料です。

  • IT・コンテンツのオフ会
    首都圏や高知県でIT業界の人たちが集まるオフ会が定期的にあります。 同じ思いを持った人たちが集まって交流をしたり、お酒を飲みながら高知について 語ったりするようなオフ会情報をお届けします。
  • 高知のIT・コンテンツの求人情報
    高知県にどんなIT会社があるのかわからない、求人情報について知りたい。 こんなご相談にお答えさせていただきます。また、高知県内での就職・転職活動も 専門の事業者と連携してサポートをさせていただきます。
  • イベントの情報
    高知県に関わるイベント情報をできる限りまとめてお伝えさせていただきます。 東京や大阪で行われる高知に関係したイベントはもちろん、高知県内の勉強会やセミナー 情報もご案内させていただきます。
  • 「学び」の情報
    高知県は、IT・コンテンツに関わるさまざまな学びを応援しています。「プログラミングスクールのキャッシュバック制度」や「土佐MBA IT・コンテンツアカデミー」など大変お得な制度や新しい講座の情報などをお届けします。

本オンラインイベントについて

https://kicnetwork.kochi.jp/topics/event/event20210304/

本インベントの主な目的は、「移住はできないけど高知と仕事で何か関われないかな?」や「高知でテレワークって実際どうなの?」といった悩みや疑問をいだいている方々に対して、実際に会社は東京にありながらも高知県でテレワークをしている方や、県外在住で高知県の仕事をされている方など都市部での仕事や生活を維持しながら上手に高知県と関わっている方をゲストとして招待し、インタビューなどを通して、高知県外に在住しながら高知県で活躍する方法をご紹介するものです。

こんな方に来てほしい!

・高知 / 地方との関わり方を考えている方
・高知で副業をしてみたい方
・高知と都会の二拠点生活をしてみたい方(している方)
・高知で仕事と休暇を楽しむワーケーションに興味のある方
・理想のライフスタイルを探している、または実現したい方

定員は50名とやや中規模のイベントです。開催日が3月4日だったのですが、私が応募した次の日の2月25日時点で満員となっていました。

オンラインイベントの感想

それではいよいよ本イベントの感想を述べさせて頂きます。なお、zoomでの開催でしたが画面キャプチャなどは肖像権に触発する恐れがあるので掲載しておりません。

冒頭挨拶

まずは、主催者の高知家IT・コンテンツネットワークさんから本イベントの目的と自己紹介、アジェンダが簡単に紹介されました。

zoomに入った瞬間カメラオンにしている方の顔を拝見することができるのですが、年配の方が多くて驚きました。平均年齢は30代後半あたりで、最年長の方で40代後半の方もおられるように見えました。個人的には、私のような県外在住の若者(20~30歳あたり)を想定していたので驚きました。

簡単な挨拶のあと、参加者全員で乾杯をしました。さすが高知県ですね(笑)

また、本イベントでは合間合間でメンチメーターというソフトウェアを使って参加者全員にリアルタイムでアンケートを実施していました。このシステムははじめて知ったので非常に驚いたのと合時に、考えた方が悪いですが高知県の方でもこんな最先端技術を使っているのだと自分の考え方を改め直しました。やはりITを使いこなせる人もちゃんといるようです。

上記のメンチメーターのアンケート機能を使って、本イベント参加者がどこから参加しているのかを聞いてみた所、30%ぐらいが高知県在住で関東が40%、関西が20%、その他が10%くらいの割合でした。高知県在住の方でも参加しているのは少し驚きましたね。

登壇ゲスト

本イベントのメインである都市部での仕事や生活を維持しながら上手に高知県と関わっている2名のゲストの紹介です。

祖父江 誠人さん

祖父江さんは高知県出身者で、東京のエンジニアとして働いている20代の方です。元々は高知市役所で働いていたそうなのですが、高知県で何か事業を行うには東京で学ぶ必要があると感じたため、2、3年ほど前に転職したようです。その後、2020年のコロナの影響で東京でテレワークすることになり、どうせ出社しないのであればどこで働いても一緒だろうということで高知県でテレワークすることを決意したようです。

高山 奈々さん

千葉県出身関東在住の20代の女性です。地方地域のイベント活動を主に事業として執り行う会社に新卒として入社し、仕事の一巻として高知県と関わることになったそうです。ちなみに彼女は、高知県須崎市地域おこし協力隊の方なので高知県在住の方であればもしかするとどこかで関わっているかもしれませんね。とても気さくで柔らかい雰囲気の方で、その性格を活かし、高知県で新たにスナックを経営するそうです。名前は自身の名前からとった「77スナック」だそうです。

どちらの方のお話も非常に有意義で面白かったのですが、高山さんの活動内容はまさに私が目指している高知県の関わり方に近い形だったのでとても参考になりました。東京のような首都圏に住んでいると人と関わることがかなり限定されますし、関わることがあっても非常に無機質なことが多いです。そこのギャップにとまどいを隠せない私としては、週に1回ぐらいのペースで地元高知の方と和気あいあいと仕事ができればいいなと考えておりました。

双方の話を聞いていると、やはり高知県外からの視点があるからこそ高知県を盛り上げられるのだなと感じました。祖父江さんの実体験で「高知県で何かしたいという思いがあったが、そのためには東京で学ぶべきだと考え、行動した。」というお話がありましたが、まさに高知県内から何か始めたり、変えていくのには時間がかかります。それは井の中の蛙と同じです。その中にいる限り、画期的な改革や考え方は生まれにくいのは当然のことです。そこで首都圏のような技術や情報が発展した場所からアプローチすることがより今後は求められてくるのだとあらためて実感しました。

逆に言うと、高知県内の人々は自分たちで解決するのではなく、より外のバラエティ豊かな人材を取り込むことが非常に重要になります。そのための本イベントのような高知県内の人々と県外の人々をつなぐ場所が今以上に必要となってくるのではないでしょうか。

コワーキングスペースの紹介

ここで一気に広告になってて少し笑いました。

高知県でも有名なホテル事業者「サンライズホテル」さんが高知県の市内でコワーキングスペースのサービス提供を始めることの紹介でした。いわゆるレンタルオフィスやシェアオフィスといった部類のサービスです。

個人的な見解を述べさせてもらうと、今更感があるように感じました。そもそも首都圏ではコワーキングスペースの普及が2019年末ごろから盛んになり、あのソフトバンクが出資している「WEWORK」が日本のニュース番組や新聞などで話題を読んだのはみなさんにとっても新しいことかと思います。しかしながら、報道でもあったように蓋をあけてみると急激な規模拡大による大赤字経営ということで社長は解任され、ソフトバンクが全力でテコ入れに入るという始末でした。
高知県内にコワーキングスペースがどれくらいあるかは存じ上げないのですが、おそらくまだまだ少ないのは確かかなと思います。なので一定数の方々は利用すると考えます。ただ、メインの利用目的が会議や打ち合わせになるかと思うのですが、利用する方は頻繁に来るのでしょうか。アンケートなどの調査をしてエビデンスがとれていたら大変失礼な話ですが、会議なども基本テレカンで行われますし、どうしても会わなければならない時は会社の一室を利用すれば良いのではと思いました。仮に打ち合わせなどではなく、単純な労働の場であれば、スターバックスやカフェなどで行う人も増えていると思います。(祖父江さんもスタバで仕事をしていると言っていました。)そういった場所で仕事をしている人からすると、コワーキングスペースの活用でベネフィットも多く受けられると思いますが、費用が割高になることによって謙遜される恐れがあると思ってます。

とはいえ、このサービスを機に、より高知県内部と外部の人達が密接に関わる場所を設けることができれば私としても願ったり叶ったりなのでぜひ進化し続けていってほしいと思いました。

懇親会

zoomの機能を利用して、6つぐらいの部屋に別れ、部屋ごとのテーマに沿った話を参加者とファシリテイターでざっくばらんい話すというものでした。部屋は自由に移動することが可能で、個々人が聞きたいテーマの部屋に移動してました。どの部屋も盛り上がっており、和気あいあいと話していました。

また、本イベントの最後には希望者のみ個人面談の場が設けられたのですが、想定以上に人数が集まった(20人ぐらい)都合上、個人ではなく小人数面談のような形で実施していました。私も参加したかったのですが、他の方々の熱意のほうが高そうだったので参加せず本イベントを終了しました。

まとめ

中学生の夏休み日記ぐらいだらだらとした文章を綴ってきましたが、いかがでしたでしょうか。

総括すると、とても有意義な時間でした。
特にこういったイベント自体が定期的に行われていることを知れたことが大きいです。頻繁にサイトを訪れ、IT関連に関わらず面白そうなイベントがあれば参加し、随時このブログに掲載していこうと思ってます。

ふっちゃん

どんどんコミュニティを拡大し、自分の力を発揮できる場所を見つけることが重要かもしれないね。

テーマが県外在住者向けでしたが、多くの高知県在住の方が本イベントに参加していたように、県外在住者に限らず、高知県在住の方でも単純な労働に飽き飽きしている方や、高知県のためになるような仕事が直接したい方ははぜひ「高知家で暮らす。」サイトをチェックして、自分の興味を引く仕事がないか探してみてはいかがでしょうか。

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