小学館漫画賞とは?過去の受賞作品を一挙ご紹介します。
この記事では、小学館漫画賞について詳しく解説します。
参照したサイトは以下です。
目次
小学館漫画賞について
ここでは、小学館漫画賞について解説します。
小学館漫画賞の概要
小学館漫画賞とは、一橋グループ中核的存在である日本の総合出版社小学館が主催している日本を代表する漫画賞のことです。
ちなみに小学館の社名の由来は、文字通り小学生向けの教育図書出版をメインに業務としていたことにあります。
小学館漫画賞は、過去1年間を遡り、雑誌や単行本、新聞等の紙媒体にて発表された作品が対象であり、その多くが連載中の作品、もしくは新しい作品となっています。
1955年に第1回小学館漫画賞が始まり、それ以降基本的には毎年なんらかの作品が受賞しています。
また、1955年から1974年までは部門がカテゴリ別に分かれていなかったこともあり、1〜2作品程度しか受賞していませんでしたが、1975年以降は少年少女部門と青年一般部門の2つの部門に分かれたこともあり、2〜4作品ほどが受賞しています。
その後、1981年には上記2つの部門に加え、児童部門が加わり3部門となり、2年後の1983年には少年少女部門が2つに分けられ、合計4部門での受賞作品が発表されるようになりました。2003年には青年一般部門の名称を改め一般部門とし、今現在に至ります。
上記4部門の他にも、年によって、特別賞・審査委員特別賞などが授与されることもあります。
ちなみに2020年度で第66回を迎えております。
小学館漫画賞の選定方法
- 各部門ごとに審査委員、漫画家、評論家、雑誌・新聞編集者、関係文化団体、書店関係者および一般読者から推薦を募集し、小学館内でも期間内の作品を収集する。
- 推薦された作品につき、総合評価・討議を行い、各部門ごとの候補作品をそれぞれ選出する。
- 候補作品に対して、まず各審査委員に推薦ならびに選考評価を依頼し、これを集計したのち、さらに最終審査委員会を開き、検討のうえ受賞作品を決定する。
※小学館HP参照
小学館漫画賞の過去受賞作品
回 | 年度 | 受賞作品 |
---|---|---|
1 | 1955年(昭和30年) | 『ブウタン』- 馬場のぼる作 |
2 | 1956年(昭和31年) | 『おやまのかばちゃん』- 石田英助 その他 |
3 | 1957年(昭和32年) | 『漫画生物学』- 手塚治虫 『びいこちゃん』- 手塚治虫 |
4 | 1958年(昭和33年) | 『ちびくろサンボ』- センバ太郎 『しあわせの王子』- センバ太郎 その他 |
5 | 1959年(昭和34年) | 『こりすのぽっこちゃん』- 太田じろう その他 |
6 | 1960年(昭和35年) | 該当作品なし |
7 | 1961年(昭和36年) | 『サイエンス君の世界旅行』- 秋玲二 |
8 | 1962年(昭和37年) | 『すすめロボケット』-藤子不二雄 『てぶくろてっちゃん』-藤子不二雄 |
9 | 1963年(昭和38年) | 『ファイト先生』-関谷ひろし 『ストップ!にいちゃん』-関谷ひろし |
10 | 1964年(昭和39年) | 『おそ松くん』- 赤塚不二夫 |
11 | 1965年(昭和40年) | 『パキちゃんとガン太』- 前川かずお その他 |
12 | 1966年(昭和41年) | 該当作品なし |
13 | 1967年(昭和42年) | 『佐武と市捕物控』- 石森章太郎 『ジュン』- 石森章太郎 |
14 | 1968年(昭和43年) | 『アニマル1』-川崎のぼる 『いなかっぺ大将』-川崎のぼる |
15 | 1969年(昭和44年) | 『ファイヤー!』-水野英子 |
16 | 1970年(昭和45年) | 『ギャグおじさん』『親バカ天国』- 秋竜山 『ガラスの城』- わたなべまさこ |
17 | 1971年(昭和46年) | 『花いちもんめ』- 永島慎二 『みなしごハッチ』- 吉田竜夫 |
18 | 1972年(昭和47年) | 『とうちゃんのかわいいおヨメさん』- あすなひろし 『走れ!ボロ』- あすなひろし |
19 | 1973年(昭和48年) | 『男とアホウ甲子園』- 水島新司 『出刃とバット』- 水島新司 |
20 | 1974年(昭和49年) | 『漂流教室』- 楳図かずお |
21 | 1975年(昭和50年) | 『ポーの一族』『11人いる!』-萩尾望都 『ゴルゴ13』- さいとう・たかし |
22 | 1976年(昭和51年) | 『がんばれ元気』- 小山ゆう 『キャプテン』『プレイボール』-ちばあきお 『あぶさん』- 水島新司 |
23 | 1977年(昭和52年) | 『銀河鉄道999』- 松本零士 『のたり松太郎』- ちばてつや |
24 | 1976年(昭和53年) | 『ダメおやじ』- 吉谷三敏 『浮浪雲』- ジョージ秋山 |
25 | 1979年(昭和54年) | 『地球へ…』『風と木の詩』-竹宮惠子 『土佐の一本釣り』- 青柳裕介 |
26 | 1980年(昭和55年) | 『うる星やつら』- 高橋留美子 『博多っ子純情』『がんがらがん』-長谷川法世 |
27 | 1981年(昭和56年) | 『ドラえもん』- 藤子不二雄 『Dr.スランプ』- 鳥山明 『三丁目の夕日』- 西岸良平 |
28 | 1982年(昭和57年) | 『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』- すがやみつる 『みゆき』『タッチ』- あだち充 『釣りバカ日誌』- やまさき十三・北見けんいち |
29 | 1983年(昭和58年) | 『パンク・ポンク』- たちいりハルコ 『六三四の剣』- 村上もとか 『吉祥天女』- 吉田秋生 『陽だまりの樹』- 手塚治虫 |
30 | 1984年(昭和59年) | 『キン肉マン』- ゆでたまご 『ふたり鷹』『エリア88』- 新谷かおる 『夢の碑』- 木原敏江 『人間交差点』- 矢島正雄・弘兼憲史 |
31 | 1985年(昭和60年) | 『あさりちゃん』- 室山まゆみ 『初恋スキャンダル』『とべ!人類Ⅱ』- 尾瀬あきら 『前略・ミルクハウス』- 川原由美子 『ぼっけもん』- 岩重孝 |
32 | 1986年(昭和61年) | 『がんばれ!キッカーズ』- ながいのりあき 『銀牙-流れ星 銀-』- 高橋よしひろ 『闇のパープル・アイ』- 篠原千絵 『美味しんぼ』- 雁屋哲・花咲アキラ |
33 | 1987年(昭和62年) | 『つるピカハゲ丸』- のむらしんぼ 『ジャストミート』- 原秀則 『ボーイフレンド』- 惣領冬実 『ホテル』『マンガ日本経済入門』-石ノ森章太郎 |
34 | 1988年(昭和63年) | 『おぼっちゃまくん』- 小林よしのり 『B・B』-石渡治 『ファンシィダンス』- 岡野玲子 『源氏物語』- 牧美也子 |
35 | 1989年(平成元年) | <まりちゃんシリーズ> – 上原きみこ 『うっちゃれ五所瓦』- なかいま強 『Papa told me』- 榛野なな恵 『YAWARA!』-浦沢直樹 |
36 | 1990年(平成2年) | 『あまいぞ!男吾』- Moo.念平 『機動警察バトレイバー』- ゆうまさみ 『王家の紋章』- 細川智栄子 『はじめちゃんが一番!』- 渡辺多恵子 『F-エフ-』- 六田登 |
37 | 1991年(平成3年) | 『炎の闘球児 ドッジ弾平』- こしたてつひろ 『うしおととら』- 藤田和日郎 『真コール!』- 藤田和子 『家族の食卓』『あすなろ白書』- 紫門ふみ |
38 | 1992年(平成4年) | 『YAIBA』- 青山剛昌 『GS美神 極楽大作戦!』- 椎名高志 『BASARA』- 田村由美 『宮本から君へ』- 新井英樹 『おかみさん』- 一丸 |
39 | 1993年(平成5年) | 『ワン・モア・ジャンプ』- 赤石路代 『幽☆遊☆白書』- 冨樫義博 『薔薇のために』- 吉村明美 『風の大地』- 坂田信弘・かざま鋭二 |
40 | 1994年(平成6年) | 『おれは男だ!くにおくん』- 穴久保幸作 『SLAM DUNK』- 井上雄彦 『赤ちゃんと僕』- 羅川真里茂 『墨攻』- 森秀樹 |
41 | 1995年(平成7年) | 『こっちむいて!みい子』- おのえりこ 『MAJOR』- 満田拓也 『花より男子』- 神尾葉子 『ギャラリーフェイク』『太郎』- 細野不二彦 『龍-RON-』村上ともか |
42 | 1996年(平成8年) | 『みどりのマキバオー』- つの丸 『め組の大吾』- 曽田正人 『花音』- さいとうちほ 『月下の棋士』- 能條純一 |
43 | 1997年(平成9年) | 『忍ペンまん丸』 – いがらしみきお 『ガンバ!Fly high』- 森末慎二・菊田洋之 『妖しのセレス』 – 渡瀬悠宇 『あずみ』- 小山ゆう |
44 | 1998年(昭和10年) | 『エンジェルリップ』- あらいきよこ 『ARMS』- 皆川亮二 『味いちもんめ』- あべ善太・倉田よしみ |
45 | 1999年(平成11年) | 『うちゅう人 田中太郎』- ながとしやすなり 『モンキーターン』- 河合克敏 『ヒカルの碁』- ほったゆみ・小畑健 『バラ色の明日』 – いくえみ綾 |
46 | 2000年(平成12年) | 『世紀末リーダー伝たけし!』 – 島袋光年 『名探偵コナン』- 青山剛昌 『天使な小生意気』- 西森博之 『天は赤い河のほとり』- 篠原千絵 『MONSTER』- 浦沢直樹 |
47 | 2001年(平成13年) | 『ぷくぷく天然かいらんばん』- 竜山さゆり 『犬夜叉』- 高橋留美子 『輝夜姫』- 清水玲子 『YASHA-夜叉-』- 吉田秋生 『HEAT -灼熱-』- 武論尊・池上遼一 |
48 | 2002年(平成14年) | 『コロッケ!』- 樫本学ヴ 『金色のガッシュ!!』- 雷句誠 『NANA -ナナ-』- 矢沢あい 『風光る』- 渡辺多恵子 『20世紀少年』- 浦沢直樹 |
49 | 2003年(平成15年) | 『ミルモでポン!』- 篠塚ひろむ『焼きたて!!ジャぱん』- 橋口たかし 『鋼の錬金術師』- 荒川弘 『ラブ★コン』- 中原アヤ 『Dr.コトー診療所』- 山田貴敏 |
50 | 2004年(平成16年) | 『ケロロ軍曹』- 吉崎観音 『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』- 曽山一寿 『BLEACH』- 久保帯人 『砂時計』- 芦原妃名子 『僕等がいた』- 小畑友紀 『医龍-Team Medical Dragon-』- 永井明・乃木坂太郎 |
51 | 2005年(平成17年) | 『アニマル横町』- 前川涼 『ワイルドライフ』- 藤崎聖人 『そんなんじゃねえよ』- 和泉かねよし 『太陽の黙示録』- かわぐちかいじ 『RAINBOW-二舎六房の七人-』- 安部譲二・柿崎正澄 |
52 | 2006年(平成18年) | 『きらりん☆レボリューション』- 中原杏 『結界師』- 田辺イエロウ 『7SEEDS』- 田村由美 『弁護士のくず』- 井浦秀夫 |
53 | 2007年(平成19年) | 『ケシカスくん』- 村瀬範行 『ダイヤのA』- 寺嶋裕二 『僕の初恋をキミに捧ぐ』- 青木琴美 『クロサギ』- 黒丸・夏原武 『バンビ〜ノ!』- せきやてつじ |
54 | 2008年(平成20年) | 『ないしょのつぼみ』- やぶうち優 『クロスゲーム』- あだち充 『BLACK BIRD』- 桜小路かのこ 『岳 みんなの山』- 石塚真一 |
55 | 2009年(平成21年) | 『ペンギンの問題』- 永井ゆうじ 『SKET DANCE』- 篠原健太 『町でうわさの天狗の子』- 岩本ナオ 『深夜食堂』- 安倍夜郎 |
56 | 2010年(平成22年) | 『夢色パティシエール』- 松本夏実 『KING GOLF』- 佐々木健 『大奥』- よしながふみ 『闇金ウシジマくん』- 真鍋昌平 『宇宙兄弟』- 小山宙哉 |
57 | 2011年(平成23年) | 『イナズマイレブン』- やぶのてんや 『信長協奏曲』- 石井あゆみ 『ぴんとこな』- 嶋木あこ 『坂道のアポロン』- 小玉ユキ |
58 | 2012年(平成24年) | 『怪盗ジョーカー』- たかはしひでやす 『銀の匙 Silver Spoon』- 荒川弘 『Piece』- 芦原妃名子 『アイアムアヒーロー』- 花沢健吾 |
59 | 2013年(平成25年) | 『絶叫学級』- いしかわえみ 『マギ』- 大高忍 『カノジョは嘘を愛しすぎてる』- 青木琴美 『土竜の唄』- 高橋のぼる |
60 | 2014年(平成26年) | 『妖怪ウォッチ』- 小西紀行 『BE BLUES!〜青になれ〜』- 田中モトユキ 『女王の花』- 和泉かねよし 『アオイホノオ』- 島本和彦 『あさひなぐ』- こざき亜衣 |
61 | 2015年(平成27年) | 『ウソツキ!ゴクオーくん』- 吉もと誠 『ハイキュー!!』- 古舘春一 『俺物語!!』- 河原和音・アルコ 『海街diary』- 吉田秋生 『Sunny』- 松本大洋 |
62 | 2016年(平成28年) | 『いじめ』- 五十嵐かおる 『モブサイコ100』- ONE 『37.5℃の涙』- 椎名チカ 『BLUE GIANT』- 石塚真一 『重版出来!』- 松田奈緒子 |
63 | 2017年(平成29年) | 『プリプリちぃちゃん!!』- 篠塚ひろむ 『約束のネバーランド』- 白井カイウ・出水ぽすか 『思い、思われ、ふり、ふられ』- 咲坂伊緒 『空母いぶき』- かわぐちかいじ 『恋は雨上がりのように』- 眉月じゅん |
64 | 2018年(平成30年) | 『12歳。』- まいた菜穂 『Dr.STONE』- 稲垣理一郎・Boichi 『素敵な彼氏』- 河原和音 『響 〜小説家になる方法〜』- 柳本光晴 『健康で文化的な最低限度の生活』- 柏木ハルコ |
65 | 2019年(令和元年) | 『ねこ、はじめました』- 環方このみ 『舞妓さんちのまかないさん』- 小山愛子 『凪のお暇』- コナリミサト 『アオアシ』- 小林有吾 『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』- 赤坂アカ |
66 | 2020年(令和2年) | 2021年1月下旬発表 |
2021年第66回小学館漫画賞ノミネート作品
2021年第66回小学館漫画賞ノミネート作品が2021年1月19日(火)に小学館コミック公式HPにて発表されました。
児童向け部門
- デュエル・マスターズ シリーズ(コロコロコミック・小学館)
– 松本しげのぶ - ショコラの魔法(ちゃお・小学館)
– みづほ梨乃
少年向け部門
- からかい上手の高木さん(ゲッサン・小学館)
– 山本崇一朗 - チェンソーマン(少年ジャンプ・集英社)
– 藤本タツキ
少女向け部門
- 柚木さんちの四兄弟。(ベツコミ・小学館)
– 藤沢志月
一般向け部門
- デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(スピリッツ・小学館)
– 浅野いにお - ハコヅメ ~交番女子の逆襲~(モーニング・講談社)
– 泰三子
私のおすすめの作品
小学館漫画賞を受賞した作品の中から筆者がおすすめの作品も一部ご紹介します。
筆者は1997年生まれの男性なので、それより以前のものとなるとあまり知らないものが多いですが、『うる星やつら』や『みなしごハッチ』などは意外と見たことがあります。
もちろんそういった昔の漫画もおすすめなのですが、今回は書店によくあるものや、電子書籍などでも読むことができる作品を中心にご紹介します。
『チェンソーマン』
いきなり2020年度第66回の受賞作品の中からの選出で恐れ多いのですが、こちらの作品は絶賛筆者もどハマりしている作品になりますので、ぜひご紹介させてください。
概要
集英社の『週刊少年ジャンプ』にて2019年1号から第1部「公安編」が連載を開始し、2021年2号まで掲載され、第2部からは『少年ジャンプ+』にて連載を予定しているそうです。
SNSで大きく反響を呼んだことにより、2021年1月時点で累計発行部数は640万部を突破しています。
また、重複しますが、2020年度年第66回小学館漫画賞にて少年向け部門でノミネートされました。
作者の藤木タツヤさんは、他にも『ファイアパンチ』などの作品が有名です。
ぜひ受賞してほしいです!
あらすじ
「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界で主人公の少年デンジは死んだ父の借金を返すべく、「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、悪魔を駆除する「デビルハンター」として生計を立てていた。しかし借金は中々減らず、ごく普通の日常を願いながら、叶えるには到底届かなかった。
ウィキペディアHPより
ある日、デンジは仕事を斡旋していたヤクザに騙され、「ゾンビの悪魔」によってポチタと共に殺害されてしまう。しかし、ポチタはデンジの血を飲んで蘇生し、契約と引き換えにデンジの心臓となる。復活したデンジは「チェンソーの悪魔」へと変身する力を手に入れ、ゾンビの集団を一掃する。デンジは現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を管理されることになる。
公安ではかつて7分間で110万人を殺した「銃の悪魔」の討伐を掲げ、世界各地に散った銃の悪魔の肉片を集めていた。一方で銃の悪魔に従う悪魔や契約した人間、さらにデンジと同じ「人間でも悪魔でもない者」らがデンジの心臓を狙っていた。
漫画『チェンソーマン』を今すぐチェック
『銀牙 -流れ星 銀-』
知る人ぞ知る普及の名作『銀牙 -流れ星 銀-』です。
父親が読んでいたのか家に何冊かあり、それを読んだのがきっかけでどっぷりと魅力にハマってしまった作品です。
主人公が犬という斬新な設定と、荒々しく無骨なタッチがとても好きです。
概要
『銀牙 -流れ星 銀-』は『週刊少年ジャンプ』にて1983年から1987年まで連載された高橋よしひろさんの作品です。
2019年2月時点でコミックス・文庫本をあわせたシリーズ累計発行部数がなんと1000万部を突破している不朽の名作です。
続編に『銀牙伝説WEED』があり、アニメや舞台など幅広いメディアに取り上げられており、今でも人気のある作品です。
2020年度年第32回小学館漫画賞にて少年向け部門で受賞されました。
あらすじ
赤カブト編
熊犬としての熱い血を父親から受け継いだ主人犬・銀。人間ですら歯が立たない凶暴な人食い熊・赤カブトに敗れた祖父シロと父リキの仇を討つため、銀はベン、クロスらとともに仲間となってくれる犬の「男」を探す旅に出る。八犬士編
ウィキペディアHPより
赤カブト打倒の悲願を達成した銀とその仲間たちだったが、銀が赤カブトにトドメをさすときに用いた「絶・天狼抜刀牙」がなぜか富士山麓の樹海にいる謎の集団に伝わってしまう。そして銀を探しに出た謎の集団は四国のビル、九州のベムを一撃で倒し、白狼の前足を切り落とす。そして謎の集団とおぼしき狼たちが銀、クロス、ベンらの前に姿を現す。
漫画『銀牙 -流れ星 銀-』を今すぐチェック
なんと漫画のみならず、アニメバージョンや舞台劇まであります。
アニメ『銀牙 -流れ星 銀-』を今すぐチェック
舞台『銀牙 -流れ星 銀-』を今すぐチェック
『幽☆遊☆白書』
男性であれば誰しも一度は人差し指を突き出し、銃のごとく構え、狙いを定めて「霊丸(れいがん)!」と叫んだことがあるのではないでしょうか?
概要
1990年から1994年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載していた『幽☆遊☆白書』。
作者の冨樫義博先生は、今もなお連載続けている(何年もの間休載していますが)『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』の作者でもあります。画像の色味やタッチを見るとどことなくゴンに似てますよね。
また1992年から1995年まで放送されたテレビアニメでは高視聴率を叩き出し、一気に日本中にその名を轟かせました。
そのせいもあって今でもゲームアプリなどでコラボすることが多々あります。
2020年度年第39回小学館漫画賞にて少年向け部門で受賞されました。
あらすじ
主人公の浦飯幽助が交通事故死するところから始まり、様々な出来事を経て生き返る。そして、霊界探偵として活動する。
霊界死闘編
主人公の浦飯幽助は、車に轢かれそうになっていた子供を助けたが、死んでしまう。しかし、幽助の死は霊界にとって予想外の出来事であったため、幽助は生き返るための試練を受けることになり、霊界案内人のぼたんと共に霊体として幾つかの事件を解決する。霊界探偵編
予定よりも早く生き返ることができた幽助は、ぼたんと共に妖怪が人間界で起こす悪事を取り締まる霊界探偵として働き始める。その中で、幽助は霊感の強い同級生桑原和真、当初は敵だった妖怪蔵馬と飛影らと共に戦うことになる。暗黒武術会編(戸愚呂兄弟編)
闇世界のビッグイベントである妖怪たちの死闘「暗黒武術会」のゲストに浦飯幽助・桑原和真・蔵馬・飛影が選ばれた。彼らに拒否権は無く、生き残るためには勝つしか無い。彼らは暗黒武術会会場「首縊島」へと向かう。魔界の扉編(仙水編)
蟲寄市近辺で特殊な能力を持つ人間が出現する事件が次々と起こる。それらは魔界と人間界を繋ぐ界境トンネルが開く予兆であった。界境トンネルを完全に開き、人類抹殺を企む元霊界探偵・仙水忍。その計画を阻止するため、仙水に協力する能力者達と、幽助達は死闘を繰り広げる。魔界統一トーナメント編(魔界編)
ウィキペディアHPより
仙水との戦闘で、妖怪の血を受け継ぐ者(魔族)であることが発覚した幽助は、先祖の雷禅の誘いに乗って魔界へ向かう。雷禅の死後、幽助は魔界の王を決めるトーナメントを開催する。
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『ヒカルの碁』
あまりちゃんと見たことはなかったのですが、Amazonプライムビデオで全話配信していたのでチャックしてみると、もう涙あり情熱ありの最高傑作でした。
概要
1999年から2003年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載していた原作・ほったゆみさんと作画・小畑健さんによる囲碁漫画『ヒカルの碁』。
単行本は全23巻発行されており、累計発行部数はなんと2500万部です。
当時この漫画が流行したことにより日本では空前の囲碁ブームが巻き起こりました。
1999年度年第45回小学館漫画賞にて少年向け部門で受賞されたほかに、2003年に第7回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しています。
あらすじ
運動好きで頭を使うことが嫌いなごく普通の小学校6年生である進藤ヒカルは、祖父の家で古い碁盤を見つける。碁盤の血痕に気づいたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。非業の死を遂げたという佐為はかつて棋聖・本因坊秀策(ほんいんぼうしゅうさく)にも取り憑いていたという。囲碁のルールも歴史も知らないヒカルであったが、「神の一手を極める」という佐為にせがまれて碁を打ち始める。以降、佐為はヒカル以外には姿も見えず会話もできず、物を動かすことすら出来ない存在であることを前提に物語は進む。
ウィキペディアHPより
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まとめ
ここまで小学館漫画賞の概要と、年ごとの受賞作品をご紹介してきました。
本記事を読んでいただいたみなさんが少しでも小学館漫画賞のことについて理解が深まれば幸いです。
また、今回私がおすすめさせていただいた作品もぜひご覧になっていただけるととても嬉しいです。
特に『ヒカルの碁』は毛嫌いしている方が多いかと思いますが、少年よりも大人の方が楽しめる作品になってると思いますのでぜひチェックしてみてくださいね。